【サファイア】
サファイアは、ラテン語で青を意味する「Sapphirus(サフィロス)」が語源。
和名も「蒼玉(青玉)」であり、深い海のような青が印象的な石です。
サファイアの鉱物名は、ルビーと同じコランダムです。コランダムの純粋な結晶は無色で、酸化クロムが入り込んで赤色になったものがルビーと呼ばれています。
赤以外のコランダムは、すべてサファイアです。コランダムはダイヤモンドに次いで硬度の高い鉱石でもあります。
サファイアの特徴は多色性ですが、名前の由来からもわかる通り、代表的な色はやはり青でしょう。青色は、鉄やチタンなどによって発色します。
青でないサファイアは、「ファンシーカラーサファイア」と呼ばれ、グリーンやパープル、ピンク、イエロー、オレンジ、ブラックなど多種多様。
色の鮮やかさもさまざまです。
サファイアの主な産地は、カシミール、ミャンマー、スリランカ、マダガスカル、タンザニアなどです。産地によって、サファイアの発色や特徴は異なります。
「慈愛」「誠実」「真理」「貞操」「友情」がサファイアの石言葉です。サファイアは、誠実で一途な愛を象徴しているとされています。
サファイアは真実や忠誠などの象徴で、貞操を守ってくれるとされています。さらに心を鎮めたり集中力を高めたりする効果があるとも言われているので、
夢や目標がある時にサファイアを身に着けるとそのパワーが後押ししてくれるかもしれません。
【クンツァイト】
クンツァイトは、スポジュメン(スポデューメン)という鉱物の一種です。ピンク色のものをクンツァイト、緑色~黄緑色の石をヒデナイト、黄色の石をトリフェーンと、
カラーによってそれぞれ異なる宝石名を持っています。
クンツァイトの鉱物名スポジュメン(スポデューメン)は、ギリシャ語で「燃えて灰になる」という意味に由来しており、もともとは無色や黄色がかった灰色の石です。
ストーン内部のアルミニウムイオンがマンガンイオンに置き換わることで、特有の美しいピンクに発色します。クンツァイトのピンク色は天然のものもあれば、
加熱処理や放射線処理により人工的に付けられたり色味を強められているものもあります。
クンツァイトには2つの特徴的な性質があります。ひとつは「燐光性」。これはダイヤモンドのように、太陽の紫外線を当てた後に暗い部屋へ持ち込むと光を放つという特性です。
ろうそくのオレンジ色の光や白熱灯のもとで、とりどりのピンク色のグラデーションを見せてくれるクンツァイトはパーティーシーンなどでその場を華やかに彩ったことから
「夕べの宝石」とも呼ばれています。
クンツァイトのもうひとつの性質は「多色性」です。これは見る角度によって表れてくる色味が違うというものです。透明感や色味の濃淡、または色そのものがやや違ったものに見えることもあります。
一般的にはテーブル面から見える色が最も綺麗に見えるようなカットをほどこされて宝石となります。
クンツァイトは1902年にカリフォルニア州のホワイト・クイーン鉱山で発見されたのが始まりの、比較的新しい天然石です。
この石がスポジュメン(スポデューメン)の変種であると発見したのは、有名な宝石店ティファニーの宝石顧問であり鉱物学者のジョージ・フレデリック・クンツ博士でした。
博士の名前をとってクンツァイトと名付けられたことがその名の由来です。
クンツァイトの主要産地はアフガニスタンとアフリカのナイジェリアです。アフガニスタン産は透明度が非常に高く、
それでいて鮮やかな紫ピンクのカラーがしっかりと発光してきらきらと輝きます。
クンツァイトの石言葉は、「無償の愛」「無限の愛」「純粋さ」「可憐」など。ほかにも「聖母マリアの石」、「神の愛に繋がる石」という表現をされることもあります。
クンツァイトにはその石言葉からもわかるように、癒しを基盤とした慈悲深い愛情をもたらしてくれる効果があります。
純粋なエネルギーを持っていて、ハートチャクラ(第四の心のチャクラ)に良い影響を与えて整えます。
具体的には、まずは自分を信じて愛する手助けをしてくれて、なおかつその状態で、他人を愛して人のために何かできるようになれるよう導いてくれます。
まずは自分自身を幸福な状態にしてくれるという効果が、さまざまなストレスを抱えて自分自身を肯定できなくなるような壁に苦しむ現代人に寄り添ってくれます。