【トパーズ】
トパーズは、古代エジプト時代にすでに宝石として大切にされていました。オレンジ色のトパーズは、太陽神ラーの化身と考えられていた歴史があります。
また、古代ギリシャ人はトパーズを、持ち主に力を与えてくれる石と考えていました。さらにルネサンス時代のヨーロッパでは、
トパーズを怒りを払拭できる魔法の石として大切にしていたようです。
トパーズにはさまざまなカラーがあり、ほかの石がトパーズと間違って認識されていたこともありました。
例えば、ペリドットは長い間トパーズと勘違いされていた過去があります。
トパーズの主要産地は下記の4つです。
ブラジル・パキスタン・ロシア
このなかでもとくに重要な産地がブラジルのミナスジェライス州で、2世紀以上トパーズが採掘されています。
また、日本でも滋賀県や岐阜県でトパーズが採掘可能です。
トパーズは、色合いによって呼び方が異なります。主なトパーズの種類は、下記の6つです。
インペリアルトパーズ・ブルートパーズ・ミスティックトパーズ・ピンクトパーズ・ホワイトトパーズ・ブラウントパーズ
トパーズの主な石言葉は、下記の4つです。
成功・希望・誠実・友情
これら4つには縁という共通点があります。トパーズを身に着けることでそれぞれに関する縁がつながると考えられており、
お守りとして持つ人が多いようです。
また、トパーズには悪いものを遠ざけるパワーがあるとも考えられています。これは、古代エジプト時代に太陽神ラーの化身だと考えられていた歴史があるからです。
太陽神ラーの力で邪気や悪縁を遠ざけ、望んでいる縁を引き寄せる力があるとされています。
【シトリン】
シトリンは黄色やオレンジ、黄金色に発色するクォーツです。シトリンの色はクォーツの結晶構造に含まれる微量の鉄分によって決まっており、
天然のシトリンは非常に希少なので、市場には滅多に出回りません。
出回っているシトリンのほとんどは、アメジストやスモーキークォーツなどに熱処理を施し、人工的に黄色にしたものです。
また、シトリンは硬度が高く耐久性がありますが、衝撃に弱いので扱いには注意しましょう
シトリンの和名は「黄水晶(きすいしょう)」です。和名はそのままシトリンの色を表しており、ほかにも「シトリン・トパーズ」
「クォーツ・トパーズ」「スパニッシュ・トパーズ」などの別名があります。
シトリンはブラジル・インド・メキシコ・チリ・マダガスカル・ロシアなどが主な産出国として知られており、天然シトリンの大半はブラジル産です。
シトリンは紀元前から宝飾品として使われてきましたが、当時はトパーズと区別されていませんでした。
中世になるとスコットランドでキルトピンやブローチなどに加工され、アクセサリーとして使用されるようになります。
シトリンの石言葉には「繁栄」「成功」「富」「幸福」「希望」「友情」「潔白」などがあります。
もうひとつの11月の誕生石である「トパーズ」も似た石言葉を持っており、シトリンとトパーズは鮮やかな色から太陽に例えられ、
古来より繁栄や幸運の象徴とされてきました。
また、シトリンは繁栄と富貴をもたらす「幸運の石」と呼ばれることもあります。